温かい場所を求めて

「旅行に行くならやっぱり、
リラックスできて、ちょっとリッチな気分に浸れる場所に泊まりたい。」
以前ならそう思うことが、多かったかもしれない。
でも現代に生きる人たちは、
どこか疲れていて、どこか人恋しいのではないかと感じることがある。
仕事のし過ぎ、あるいは対人ストレス、恋人とうまくいかないなど。
そんなとき趣向を変えて、滞在したいのが「ゲストハウス」ではないだろうか。
仕事以外で新しく人と出会い、
そして出身地も違う人たちと触れ合うことで、
いつもと違う自分に出会えるかもしれない。
そして疲れた心に変化がもたされるかもしれない。
そんな可能性を秘めているところなのだ。
全く知らない土地をひとりで、あるいは友達や恋人、家族などと
旅するのも楽しいだろう。
でも地元の人と接することって意外とないものだ。
きっとどこかの店で会計するときくらい。
言葉を交わすことも少ないはずだ。
だから「ゲストハウス」は、地元の家族の輪に入る絶好の機会になることだろう。
最初は戸惑いもあるだろうけど、そこはきっと「温かい場所」に違いない。
私が実際泊まったことのあるゲストハウスは、
沖縄の読谷村にあり、一泊¥2500という安さだった。
実際、観光マップにも載らず、地元の人でもなかなかわからないくらい
こじんまりとした経営だったので、初めは戸惑いもあったけど、
そこは割り切って楽しむことにした。
昔ながらの古民家ではないけど、普通の民家の一室を間借りする感じだった。
食事は朝と夜の2食付き。
朝食は、普通の日本食だったり、アメリカンスタイルだったり。
夕食は、沖縄の家庭料理をメインに地元で獲れた魚料理や、豚肉料理など。
やっぱり「土地の物を食したい」気持ちがある分、すごく嬉しかった。
印象的だったのは、ゴーヤーチャンプルーのゴーヤの薄さ。
自宅で作っていた時は、5ミリくらに切っていたけど、
地元では2ミリくらいの超薄切りが基本らしく、新発見だった。
それでも充分にゴーヤの味がするから、さすがだ!
そして、てびち(豚足)。
あまり馴染みのない食材だけに少し抵抗があったけど、
食べてみたら、ぷるっぷるでとろける触感でとても美味だった。
最近では、てびちのから揚げもあり、新しいから揚げの誕生を感じた。
そしてオーナーさんにいろいろとガイドブックには載らない穴場を聞けたり、
出して頂いた料理のレシピを少し教わったり、
どういった生活をしているのかなど、普段聞くことのできないことも
気軽に聞けるのも、とても面白い経験だった。
そういった新しい発見をさせてくれるのも、
地元の人たちと触れ合う機会があったからだと思う。
自分たちだけだとどうしても、偏った知識しかないので、
せっかくの旅を違う角度から捉える機会にもなるのではないだろうか。
旅は目的があると楽しみも大きくなるもの。
今度は新しい観点から、「ゲストハウス」に滞在して、
その土地や人々、食を知るというのも、興味深いところだ。
きっとあなたにとって「温かい場所」になることだろう。

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