マンション風のゲストハウスの造り

ゲストハウスというと、一般的には小さな部屋がいくつもあって、共有のパブリックスペースが広めにとってある、どちらかといえばそこそこの大きさの建物というイメージだと思います。
けれど、やはり大人数で暮らすとなると、意見や価値観の違いが生まれ、衝突することも多くなるようです。
そこで、最近の注目はマンションの造りを利用したゲストハウスです。
マンションの一室をゲストハウスとして活用することで、少人数での利用が可能になり、その分人間同士の衝突の割合も低く抑えようというわけになります。
確かに、人がたくさん集まることのメリットもありますが、反面、デメリットも多くあります。
特に日本人のように、昔から家族という単位で生活し、その家族も核家族化してしまった若者にとって、大人数での暮らしは慣れていないだけでなく、ストレスにもなるでしょう。
マンションの一室をゲストハウスとして使うということは、いわゆるルームメイトと暮らすということが、欧米の感覚としては近いかもしれません。
お互いに他人同士だけれど、二人でならうまくやっていける、ともに譲り合って生活していけると感じた者同士、一つのマンションをわけあって暮らすという生活の仕方です。
むしろ、親と二人とか、姉妹で暮らすとどうしてもわがままが出てしまいますが、そこは友人という間柄、お互いに決めたルールはしっかりと守れるのではないでしょうか。
血のつながりという甘えがない分、きちんとお互い、節度を守って暮らしていけるような気がします。
ただし、マンションという狭い空間をゲストハウスとして使うのですから、くれぐれも相手がどういう人かを知っておくことは、大前提であり、かつ、重要なことです。
一緒に暮らし始めてから、こんな人だとは思わなかった、と思っても遅いからです。
二人で使うスペースの使い方が雑だったり、分担を逃れ、自分だけが楽しようと考えるような人とは、大きなゲストハウスであっても、マンションをゲストハウスにするにしても、不向きな人と言わざるを得ません。
むしろ、そういった人は大勢でシェアするゲストハウス向きでしょう。
大勢なら、複数の人から注意を受けるとかして、しぶしぶながらもやらなければならないからです。
その点、二人だと力関係が生まれ、弱い方は我慢するしかありません。
そうしたゲストハウスは、いくら人数が少ないことのメリットがあるとはいえ、長続きすることは無理でしょう。
お互いに相手を尊重し、譲るべきところは譲り、といったことができる相手となら、マンションをゲストハウスにして暮らす事は、きっと快適な毎日になると思います。
そして、そうした友人は、一生、自分にとってかけがえのない友人となってくれるのではないでしょうか。
一つ屋根の下で暮らす者同士、できることならそういった関係になれるような住まいの仕方をしたいものです。
それがゲストハウスなら、そしてマンションスタイルならできそうな気がします。

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